最近、友人と旅行の計画を立てようという話が持ち上がりました。
みんなで行きたい場所を挙げて、あれがいいこれがいいと笑い合う時間は、とても楽しかったです。
しかし、心のどこかで引っかかるものがあって、素直にその楽しさに浸れない自分がいます。
私の心の中には、熟年離婚を考えているという重い現実があるからです。
長年連れ添った夫がいますが、最近は一緒にいる時間が苦痛に感じることが多くなりました。
夫との会話はほとんどなく、お互いに興味を失ったような状態です。
旅行の話が出たとき、心の底ではまた行きたいねという言葉に反応する自分がいる一方で、夫との関係を考えると、そんな簡単には楽しめないのです。
夫には今の心境を話したことがなく、彼を傷つけてしまうのではないかという不安が常に私を縛っています。
そんな中、数ヶ月前に昔の恋人と偶然再会しました。
彼とはかつて深い関係にありましたが、結婚や家庭の事情で別れざるを得ませんでした。
その再会は、私にとって甘酸っぱく、混乱をもたらしました。
彼は相変わらず魅力的で、思い出が一瞬にして蘇りました。
しかし、彼との未来を考えると、今の私には選択肢がたくさんあることを改めて実感しました。
このまま熟年離婚を進めるのか、あるいは彼との関係を深めるのか。
心の中で葛藤し、どちらの道も怖いと思う自分がいます。
周りの友人たちは旅行の話に盛り上がり、私の沈んだ表情に気付いているようですが、深く事情を聞いてはこないので、ただ微笑むしかありません。
もし旅行に行くことが決まったら、夫をどうするのか、彼を誘うべきかそれとも一人で行くべきか、友人たちと気楽に楽しむことができるのか、考えるだけで頭が痛くなります。
旅行先での思い出を考えると、夫との過去の旅行が頭に浮かび、楽しさの裏にある複雑な感情が湧き上がります。
行くべきなのか、行かざるべきなのか、その選択が私の今後の人生に大きな影響を与えると感じています。
どんな決断を下しても、心の中にある不安は消えず、さらに混乱してしまいそうです。