子どもが独立した後の冷たい沈黙に苦しんでいます
私には高校生の娘が一人います。
彼女がこの春、希望の高校に進学し、いよいよ自立の道を歩み始めました。
その瞬間、少しの嬉しさと共に、心のどこかにぽっかりと穴が開いたような気分になりました。
これまでの17年間、私の生活は彼女中心でした。
彼女のために毎日忙しく動き回り、出産や子育て、仕事との両立に奮闘してきたけれど、今はその役割が終わったような感覚です。
娘が学校へ行っている間、私は一人で過ごす時間が増えて、急に静けさが身にしみます。
リビングでテレビをつけても、彼女の笑い声が聞こえないのが寂しくて、なんだか心に重いものがのしかかっているようです。
ふとした瞬間、娘と共有した日々を思い出し、涙が出そうになることもあります。
夫も最近は忙しく、仕事が終わったらそのまま友人たちと釣りに出かけたり、趣味の時間に没頭しています。
私はそのことを理解できないわけではありませんが、週末に彼が出かけるたびに一人で家に残されるのが辛くなってきました。
どうして私のことをもっと気にかけてくれないのか、彼は私の気持ちを理解してくれているのかと不安になってしまいます。
私自身も何か新しいことを始めたいと思い、趣味や活動を探してみましたが、娘が独立した後の空虚感を埋めるには至りません。
友人たちに相談するも、まあ、子育ても一段落したし、あなたも自分の時間を楽しめば?と軽く言われるだけで、心の中の葛藤が解消される気がしません。
このままでは焦燥感が募る一方です。
夫との関係もぎくしゃくしそうで、再び会話を持とうと試みますが、どうしても言葉が出てこない。
一緒に過ごす時間が少ないことで、互いの気持ちがすれ違っていることに気づきます。
食事を共にする時も、会話が弾まない沈黙が流れるばかりで、何とかしなければと思うけれど、どうしたらいいのか分からないのです。
この沈黙が続けば、私たちの関係も冷めてしまうのではないかと不安になります。